走行中、道路のちょっとした段差でも大きめの異音(ゴトゴト音)が発生していました。お車を確認するとロアアームのジョイントにガタがある事がわかりました。接続部が分離してしまう可能性もあって危険です。 ホンダ N-BOX(JF1) 茨城 守谷 車検 点検 整備 修理 中古車 新車 販売 ・長妻ホンダ
おはようございます。長妻です。毎日暑くてまいってしまいます。
水分と塩分の補給を怠らずに、お互いに頑張っていきましょうね。
今回は人気の軽自動車であるホンダのN-BOXを修理しました。
お客様は配送で使っていますので走行距離の伸び方がすごいです。
それだけに故障をし始めてから危険レベルになるまでの期間も短く
異変を感じたら早急な修理が必要です。前にもタイヤがバーストを
する直前だったりしました。車検時にしっかり整備をしたとしても
一気に1万キロとか伸びますからね。エンジンオイルはスタンドで
定期的に交換をする様にしているとの事ですが、いわゆる修理では
当店をご利用いただいております。ある日連絡がありました。少し
前から走行中に異音がする様になったとの事です。上記の理由で、
早めに点検をしないと危険です。軽自動車なのでかリフトの予定も
何とか出来そうです。朝一で預からせていただきました。余談には
なりますが、当店は3ナンバーのお車(アルファードとかです)に
使用出来るリフトが一機しかありません。駐車スペースも狭いので
このサイズのお車の場合はすぐに預かれない時があります。小型や
軽自動車ならすぐに対応できる事が多いです。
試乗をしてみると確かに異音がしています。音質から考えても明らかな
故障がありそうです。足回りのブッシュやアブソーバーの劣化等でする
そこまで危険ではないけれど気になる音といったレベルでは無いです。
危険を感じる音です。お車をリフトで持ち上げてからタイヤを揺すると
大きく動きます。次にどこが動いているのかの点検を進めていきます。
よく劣化するアブソーバー上部のブッシュではありませんでした。ギア
ボックスやタイロッドエンドのガタもありません。ハブベアリングにも
異常はありません。続いてロアアームジョイントの単体点検を行います。
ジョイントの単体点検は工具でテコる感じで上下方向に力を加えて
行います。正常ならまったく動きません。ブーツ(ゴムカバー)を
破らない様に注意します。写真を見比べていただければ一目瞭然で
上下の幅が変化していますよね。これはガタがある証拠になります。
下手なイラストで失礼します。今回の症状のイメージになります。
ロアアームのジョイント部分はハンドルを動かした時に左右に動く
足回りの下側の支点になります。なのでロアアームと言う訳です。
完全に固定をされている訳ではなくて関節の様に動く構造になって
います。ここに何かしらのダメージ(例えばタイヤをぶつけたとか
大きめの段差に落ちたとか)や長時間の走行やハンドル操作による
摩耗などが影響してガタが発生した様です。ガタの出たジョイント
のブーツを外してみると茶色になっています。摩耗や崩れた部品が
鉄粉となって錆が発生するからです。イラストの赤の部分が崩れて
青い部分(隙間)が出来るのがガタの原理です。最悪のケースだと
赤い部分が抜けてしまい分解します。危険な状態です。
左側が特に酷いですが、左右ともガタがありました。お仕事で使用される
お車なので故障はそのまま大きな損失につながります。見積もりの連絡を
して左右とも交換の了承をいただきました。早く納車をしたいので部品は
すぐに注文しました。翌日に入荷したので作業を始めていきます。まずは
ブレーキホースはそのままでキャリパーを逃がします。スプリングなどに
結束バンドで吊るしておくと良いです。
タイロッドエンドの接続を専用工具を使用して分離させます。
タイロッドエンドと同じ要領でロアアームジョイントの接続部も
分離させます。次にネジ山にナットを仮止めして抜け落ちる事が
無い様にしておきます。ナットを強く締めるとジョイントが再び
圧入されてしまうので手締めだけにしておきます。
ハブとドライブシャフト(アウトボード)との接続部のナットを外し
抜ける様にしておきます。ナックルとアブソーバーを分離させた後に
ドライブシャフトも抜いてアブソーバーに吊るします。ここで外側に
引っ張るとインボードの内部が抜けてしまうので要注意です。最後に
仮止めしたナットを外してナックルASSYを取り外します。
あとは車体からロアアームを取り外すだけです。足回りが何も
付いていない状態にしたのでスムーズに交換できました。
ロアアームを交換しました。ロアアームは社外品を使用すると後で
ブーツ単体の交換が出来なくなるリスクがあります。部品の適応が
不明になるからです。スタビリンクなら社外品でも良いのですが、
タイロッドエンドやロアアームにガタが出た場合は純正品の使用を
おすすめします。
左右のロアアームASSYを純正品で交換させていただきました。
足回りの部品を元通りに組み付けていきます。タイヤの状態は良好
でした。空気圧を調整してから試乗とサイドスリップの調整をして
仕上げました。道路を走行しましたが異音は完全に消えています。
早めに連絡をいただけて良かったです。走行距離が伸びる方なので
他の部分が故障する確率はどうしてもありますが、しばらくは安心
してご利用できると思います。ありがとうございました。
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