ペダルを踏んでもクラッチが切れない状態です。エンジンがかかっている間はシフトレバーの位置が変えられずギアチェンジができません。この原因は? ホンダ アクティ(HA6) 茨城 守谷 車検 点検 整備 中古車 新車

query_builder 2025/01/08
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アクティ

おはようございます。長妻です。今回整備をしたのは

ホンダのアクティトラックです。マニュアル車です。

ギアが入りずらい時があるので見て欲しいとお電話が

ありました。走行中にどんどん悪化していって当店に

着く頃にはギアチェンジが出来なくなってしまったと

お話をされていました。敷地内で試乗をすると確かに

ギアが入りません。

クラッチ

クラッチペダルが重くなっていました。踏んでも動力が

切れていないのか、ギアチェンジをしようとしても何か

抵抗があってレバーの位置を変える事が出来ません。

ミッション

エンジンを切っているとギアが入ります。そのまま始動を

すると勝手に進んでしまいます。クラッチ板の摩耗により

発生する滑りとは逆の症状です。ミッションを取り外して

原因を調べていきます。

エンジン

バッテリー端子を外します。ミッションオイルを抜きます。次に

ミッション周辺の配線やケーブを外して邪魔にならない位置へと

逃がします。スターターASSYも取り外します。


エンジン

マウントを取るのでエンジンが落ちない様に吊ります。

ボルト

エンジンとミッションを止めているボルトAを外してから

サイズの大きいボルトBをエンジンに取り付けます。この

ボルトは余っている物を使用しました。ここに工具をかけ

エンジンを吊ります。

ドライブシャフト

エンジンとミッションが離れてきたら左側のインボードを

抜きます。接続部をウエスで保護してから邪魔にならない

位置に固定します。次にミッションを下ろしていく過程で

右側を抜いて同じ様に固定します。(ドライブシャフト)

ミッション

取り外したミッションです。オレンジで囲った部品の

レリーズベアリングを交換していきます。この部品は

異常があっても無くてもミッションの整備時は交換を

おすすめしています。今は大丈夫でも後で故障したら

またミッション取り外しになってしまいますからね。

ミッション

ミッションを清掃してから作業を進めます。エンジンに付ける

直前にデフサイドオイルシールも交換をする事になっています。

クラッチ

エンジンに付いているクラッチカバーを取り外します。ここに

今回の症状の原因があるはずです。

クラッチ

クラッチ板のスプリングが破損していました。これが動きを

邪魔していた様です。

パイロットベアリング

さらに奥にあるフライホイールを見てみると、中心にある

はずのパイロットベアリングがありません。外周だけしか

残っていません。バラバラになってしまった様です。

パイロットベアリング

パイロットベアリングを交換しました。

クラッチ

クラッチ板とクラッチカバーも交換していきます。元通りに

部品を組み付けたらミッションオイルを入れます。ペダルの

遊びを調整して試乗をすると問題無く走る事ができました。

この故障が発生したのは去年の20日過ぎでした。なんとか

年末年始に間に合って良かったです。お客様も安心した様子

でした。ご利用ありがとうございました。

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