エンジンから大きなキュルキュル音がしたと伺いました。ファンベルトの状態はそこまで悪くありません。他にも原因がある可能性が高いです。 ホンダ ステップワゴン(RK5) 茨城 守谷 車検 点検 修理 整備 中古車 新車

query_builder 2024/08/22
ブログ
エンジン

おはようございます。長妻です。今回のブログはホンダの

ステップワゴンの異音修理になります。お客様のご家族が

使用中に大きなキュル音がしたとの事です。音声データを

聞かせていただきました。音質的に何かしらの異常がある

可能性が高いと感じました。

ベルト

キュルキュル音の原因の大半はファンベルトが劣化したり

摩耗をする事で張りが緩くなって補機のプーリーとの間で

滑りが発生するのが理由です。正常でも湿度や気温により

ベルトの摩擦力が弱くなった時は音がする事もあります。

今回のお車のベルトはそこまで劣化していませんでした。

ベルトの張りもオートテンショナーで自動調整されるので

基本的には緩みません。ベルトを外して補器のプーリーを

直接手で回し、ガタ等がないか点検をしていきます。

エンジン

以前にリビルト品で交換したオルタネーターは問題なし。

コンプレッサーも正常でしたが、ウォーターポンプを手で

回すと抵抗があって僅かに音もしていました。プーリーの

軸にガタが出始めている様です。悪化をすればエンジンの

冷却水が漏れてオーバーヒートの原因にもなります。音の

直接的な原因ではないかもしれませんが交換は必要です。

ウォーターポンプ

走行距離がかなり伸びていましたのでウォーターポンプと

同時にサーモスタットも交換しました。もちろん冷却水も

交換になります。

アイドルプーリー

アイドルプーリにも劣化が見られました。材質が固い鉄では

無いからなのか、軸よりも溝側にダメージがありました。

テンショナー

今回の異音の主原因だと考えられるのが、ファンベルトを

自動で張っているオートテンショナーです。張るパワーが

弱まると滑りやすくなります。オレンジで囲ったところの

油圧が低下したのでしょう。

エンジン

最終的にはウォーターポンプやサーモスタットを含む冷却系と

オートテンショナーやファンベルトを含む駆動系の部品を交換

させていただきました。整備後に何度かエンジンを始動したり

試乗をして音が消えている事を確認しました。状況によっては

また異音がするかもしれません。お客様に使用してもらいつつ

様子を見る形にはなります。ありがとうございました。

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