時速30キロを過ぎると前方から大きな異音が鳴り始めます。ウォンウォンとかゴゴゴみたいな感じの音です。もっと早く走ろうとするとオーディオの音が聞こえないくらいうるさくなります。故障診断をすると左前のハブベアリングに強めの回転抵抗(ガタ)がある事がわかりました。 ダイハツ ハイゼットトラック(S500P)  茨城 守谷 車検 点検 修理 整備 中古車 新車 販売  ・長妻ホンダ 

query_builder 2026/09/26
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ベアリング

おはようございます。長妻です。今年も暑すぎる8月より

9月の方が蚊が出ますね。虫も暑いのは嫌なのかな。ふと

腕を見たら5匹ついていてびっくりしました。かゆいよ。

今回はダイハツのハイゼットをお預かりしました。年式が

古くなったり走行距離が伸びて来ても中古車で探している

方が多い車種になります。最近では古めの中古車の価格が

高騰していてオークションだと仕入れ原価が15万円ほど

上がっています。特に輸出業者には競り勝てないですね。

軽自動車が外国で売れる状況になった事が大きい様です。

以前から軽トラックは個人で仕事を始める方からの需要で

高額になりがちでしたが今の価格は日本で売ると考えると

異常です。軽自動車の例ですが、平成21年のワゴンRが

40万円で落札されていたと知人から聞きました。落札の

手数料と税金を考えたら仕入れ原価が約50万円ですから

お客さんには60万円乗り出しくらいで売るはずです。

程度の良い40万円以内の中古車とかは当店でもご用意が

出来なくなりました。買い替えのお問い合わせがあっても

以前と同じ金額には出来ません。予算を大幅に上げる事が

難しいなら、今持っているお車のメンテナンスして大切に

使った方が良さそうですね。話をハイゼットに戻しますが

今回のお車は30キロを過ぎた辺りから大きな異音がする

状態でした。ウォンウォンとかゴゴゴゴみたいな音です。

音は前方から鳴っている感じですが反響をしてるだけかも

しれません。まずは位置を特定する診断をしていきます。

ハブ

2WDのハイゼットは前輪が動力(ミッションやデフ)に

つながっていません。お車をリフトで持ち上げてタイヤを

手で回してみれば異常があるかはすぐにわかります。

走行中に異音が聞こえていた前側から先に確認をします。

左前を回すとスムーズに回転しません。何かに引っかかる

感じで抵抗がありゴゴゴと音もします。ちなみに右側には

異常は感じません。左前に何かある事はわかりました。

この症状はハブベアリングのガタや回転抵抗の増加でする

事が多いのですが、ブレーキの固着が同時に発生している

場合があるのでタイヤを外して更に診断を進めていきます。

ナックル

ボルトを取ってブレーキキャリパーを整備の邪魔にならない

位置(スプリング辺り)に結束バンド等で吊るします。この

時にブレーキホースは外さなくてOK。次にブラケットから

ブレーキパッドを取り外します。キャリパーに固着があった

場合はブレーキパッドがピストンに押し付けたまま固定され

外せなくなります。今回のお車は問題ありませんでした。

ディスクローターも外してからハブを回すと音がしました。

これで異音の原因は回転軸にあるハブベアリングだと特定が

できました。まずはハブとベアリングの接続を外します。

ハブの裏側にある防水キャップとロックナットを取ってから

ベアリングからハブを抜き取ります。

ナックル

ハブベアリングはナックルに圧入されています。油圧プレスに

かけれる様にする為にタイロッドエンドやロアアームの接続を

切り離しててナックルを車体から取り外します。油圧プレスを

使用してハブベアリングを押し出す様に抜いて行きます。

ハブ

新しいハブベアリングを圧入したら次にハブを入れて行きます。

今回はハブも交換をさせていただきました。ベアリングの破片を

取り除いてハブは再使用をする方法もあるのですが、回転抵抗が

ある状態で走行をした事で高温の摩擦熱が発生していた可能性が

あり、ハブが僅かに変形をしているかもしれなかったからです。

組み付けた後に変形が確定した場合はハブベアリングの再交換が

必要になってしまいます。そのリスクとハブの部品代を比べたら

確実な方を選んだ方が良いと思ったので見積もりの時点で交換を

前提に説明をさせていただきました。

ハブ

ハブの裏側はこんな感じです。中心のロックナットは規定トルクで

締め付けた後に太めのマイナスドライバー等を使用してカシメます。

軸が回転する時に発生する力によってナットが緩むのを防ぐ為です。

ハブを回して異音がしない事を確認しました。防水キャップを付けて

お車に組み付けていきます。

ブレーキ

ロアジョイントに付ける前に劣化をしていたロアアームブーツを

交換しました。取り外した部分を元道りに組み付けていきます。

リフトから下ろしたら道を走行して異音が消えているかの確認を

します。ハンドルが曲がっていたのでサイドスリップ調整をして

仕上げていきます。症状は完全に消えました。ブレーキ制動力も

異常ありません。引きずりもありません。これでひと安心です。

冒頭にも書きましたが中古車も新車も高額な時代です。軽トラは

当店も欲しいくらいです。オークションだと安めの物は見た目も

エンジンも酷いのばかりですから。このハイゼットのお客さんも

メンテナンスをしながら長く乗っていただけたらと思います。

ありがとうございました。

熊

ここで一言。安い車がマジで無いよ--。

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