冷却水のサブタンクが空でした。自然に減少はする物ですが、さすがに減りすぎです。お車をリフトで持ち上げるとエンジンのオイルパンに赤い水漏れの形跡がありました。早急に原因を調べて修理が必要です。どうやら樹脂製のパイプから漏れている様です。 トヨタ ハイエース(TRH200) 茨城 守谷 車検 点検 修理 整備 中古車 新車 販売 ・長妻ホンダ
おはようございます。長妻です。車検でトヨタのハイエースを
お預かり致しました。業者様からの依頼になります。お仕事で
使用されているハイーエースは走行距離が伸びているケースが
多い印象なのですが、まだ10万キロ位です。年式から計算を
するとほとんど使用していませんね。この車種は頑丈ですから
オイルとワイパーの交換くらいかなと思っていました。前回の
車検は他店なので整備歴は不明ですが、貨物なので1年ごとの
車検です。それから時間も走行距離も経っていませんから。と
思っていましたが、冷却水のサブタンクが空でまったく入って
いません。1年前に補充はしているでしょうから自然に減少を
する物とはいえ減りすぎです。水漏れをしている可能性が高い
状況です。さっそくリフトで持ち上げてみるとエンジン下部の
オイルパン周辺に赤い粉が付着していました。
冷却水はエンジンを冷やしている水です。耐凍結性(濃度によって
マイナス何度まで耐えられるか変わります)や防錆性があります。
漏れた時にただの水だと蒸発して透明になってしまいますが、色が
付いているので蒸発しても粉が残る様になっています。エンジンの
熱で水蒸気になった時は甘い臭いもします。エンジンルームを確認
する習慣が無いお客様が変な臭いがするので診て欲しいと来店する
事があります。そしてラジエーターの漏れが発見されるとかです。
つまりユーザーに危険をお知らせしているんです。今回のお客様は
あまり使っていない事もあって気が付いてはいなかったそうです。
もう少し車検の時期が遅ければオーバーヒートによってエンジンに
深刻なダメージを与えてしまうところでした。漏れの原因を調べて
いくと樹脂製のパイプの付け根から漏れている事がわかりました。
樹脂パイプはインテクマニホールドの奥に取り付けられています。
なので、先にマニホールドを外す事になりました。配線やホースが
多く取り付けられているので取り外して行きます。その過程で上に
付いているスロットルボディーも外します。ここのパッキンは交換
になるので忘れずに注文をしておきます。
インテークマニホールドを取り外す時の最後の難点になるのが
写真のホースです。長さがぴったりで全く余裕がありません。
今回の様な修理をするお車は、必然的に年式が古く部品が劣化
しています。だから故障している訳です。カプラーやホースを
外す時に慎重に行わないと簡単に割れたり千切れたりします。
付け根を折ってしまったらマニホールドの交換になってしまう
ので要注意です。結果的には問題なく抜けました。
助手席の下にエンジンルームがある構造なので狭いです。なので
マニホールドを抜き取るにはコツがいります。右下に傾けたまま
左上方向にスライドする感じで抜き取ります。エンジンオイルの
レベルゲージ(とパイプ)は外さないでOKですが、ATF用の
パイプは取り外しておきます。パワステポンプやコンプレッサー
本体はそのままですが、カプラーを抜いて配線は邪魔にならない
位置まで逃がします。結束バンドで仮固定をしておくと良いです。
主原因の樹脂パイプが見えてきました。
樹脂パイプの一部に軽く触っただけで根本から折れました。
劣化で耐久性が無くなっています。同じ冷却水系の故障だと
ラジエーターのアッパータンクから漏れるのは同じ理由です。
エンジン周辺の部品は強烈な温度変化にさらされます。最後は
樹脂がボロボロになってしまいます。今回のホースは長く使用
するとダメになる事はメーカーもわかっている様で部品を注文
したら鉄製の対策品が届きました。同じエンジンのハイエース
でも年式によっては初めから鉄製になっているそうです。
冷却水を抜く整備をしたので、サーモスタットも同時交換を
させていただきました。整備書ではファンベルトやパワステ
ポンプを外して交換をする事になっていましたがインマニを
外してスペースがあるからなのかもしれませんが不要でした。
参考までにインテークマニホールドのネジ穴の数になります。
下の2つは緩めるのにコツがいりました。
部品交換後の写真です。
整備書の通りに冷却水の交換(補充)とエア抜きを行って
いきます。暖機後にリザーブタンクにある合わせマークに
ぴったりになる様に水量を調整して修理完了です。
冷却水漏れの修理の後に車検整備を行いました。水漏れの他には
車検の合否に関係する不具合は無かったので、一般的な消耗品の
交換をしたり清掃や給油をしただけで済みました。最終検査後に
納車となりました。初めの方にも書きましたが、もう少し預かる
時期が遅かったらオーバーヒートでエンジンが故障していたかも
しれません。ギリギリセーフな感じです。余り使用をしていない
お車だったのも幸いでした。これからは安心してご利用できると
思います。当店のご利用ありがとうございました。
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