リヤのシリンダ内部にサビが発生していてピストンが固着している事がわかりました。ライニングをしっかり押せなくなってブレーキの効きが弱くなっています。　三菱　ekワゴン（H81W）　茨城　守谷　車検　点検　修理　整備　中古車　新車　　・長妻ホンダ　　 | 守谷で車検の案内や自動車整備などについて対応する長妻ホンダが行うブログについて

こんにちは、長妻です。浄水器で完全にカルキを抜いた

水を翌日に誤って飲んでしまいました。食当たり怖い。

今回は車検のご依頼で三菱のｅｋワゴンをお預かりして

きました。走行距離は余り伸びていません。エンジンを

かけている時間が少ないので発電機を回している時間も

少なくなります。結果的にバッテリーが放電してしまい

交換が必要になっていました。他に注意する点としては

あまり動かされない事による各部品の固着です。後ろの

ブレーキのライニングをもって左右に動かすと本来なら

ピストンもスムーズに動くのですが異常に固いです。

まずは僅かに動いていた方のダストブーツをめくってみます。

予想はしていましたが、内部にサビが発生していました。

さらに動きの悪かった方の点検をすると、かなりサビが

進行していました。これによってピストンが固着をして

動かなくなっていたと思われます。

図のグリーンの部分にはオイルは入っていません。

ブレーキ作動による熱、それと湿度や空気によって

サビが発生します。この頃の三菱や日産のお車は、

シリンダが鉄製だからかもしれませんが多いです。

アルミ製のシリンダを使用している車種はほとんど

サビる事はありません。

シリンダ内部を専用工具で磨いていきます。どうしても

細かい凹凸は残ってしまいますが、酷くなければ問題が

無い場合がほとんどです。

パッキンが触れる部分（ピンクの線）が重要になって

きますが、内側はオイルで満たされています。外側も

ブレーキを踏む度にパッキンが触れるのでサビが堆積

する前に剥がされます。左右に動く範囲も小さいので

普段からパッキンが触れない所は凹凸が残っていても

大丈夫だったりします。もちろんダメージが大きいと

判断した場合にはシリンダごと交換をさせていただく

事もあります。

分解したらパッキンは必ず交換になります。ゴムを痛めない

専用のラバーグリスを使用して組み付けていきます。

ピストンがスムーズに動く事が確認できたらライニングを

組み付けていきます。ワコーズのブレーキグリスを使用。

ブレーキ装置の油路から空気を抜く様にブレーキオイルで

満たしていきます。油圧がかかれば制動力が発生します。

最後にブレーキテスターで確認をして完成となりました。

ブレーキは安全にお車を使用するには一番大切ですから、

もっと大きな不具合が出る前に修理ができて良かったです。

ありがとうございました。