エアコンベルトが装着されていないお車が入庫しました。コンプレッサーがロックしていて外さないとエンジンが止まる（エンスト）する症状が出ていました。　日産　ピノ（ＨＣ２４Ｓ）＝スズキ　アルト（ＨＡ２４Ｓ）　茨城　守谷　車検　点検　修理　整備　中古車　新車　 | 守谷で車検の案内や自動車整備などについて対応する長妻ホンダが行うブログについて

おはようございます。長妻です。毎日暑いですね。しっかり

塩分を取る様にしないとですね。水分は塩に蓄えられます。

不足していると水を飲んでいても脱水になってしまいます。

今回は日産のピノのエアコンの修理についてご紹介します。

スズキのアルトと同じお車です。１0年目を過ぎた辺りから

エアコンが故障する可能性は高くなってきます。やはり多い

のはスズキ車（ＯＥＭを含む）です。

何故かエアコンベルトが装着されていませんでした。理由を

伺うと他店で外してもらったとの事でした。エンジンが急に

止まってしまう症状がでたそうです。当店でも今年に入って

同じ症状（原因が同じ部品）のお車を何台か修理しました。

年式が近いお車ばかりです。

エアコンのコンプレッサーの内部がロック（固着）してしまい

ベルトで動かそうとしてもびくともしなくなります。それでも

エンジンは回転させようとします。最終的には増大した負荷に

耐えられなくなってエンストしてしまうんです。

エアコンがＯＦＦの時はプーリーだけがベルトで回されます。

ほとんど負荷が無い状態です。

エアコンをＯＮにするとマグネットクラッチの電磁石が

ＯＮになってプーリーと接続されます。

マグネットクラッチはコンプレッサーの内部に繋がっています。

ベルト→プーリー→マグネットクラッチ→コンプレッサーの順で

動力が伝わりエアコンガスが加圧されます。エンジンにとっては

負荷になるのでエンストを防ぐ為に回転数が自動で上昇します。

コンプレッサーの内部がロックしてもエアコンをＯＦＦに

すればプーリーが空転するだけですので走行はできます。

エアコンは車検項目でも無いので修理をしなくても車検は

合格します。そのまま乗っている方もいらっしゃいます。

ですが、今回のお車はそれが出来ない状態でした。

では、なぜベルトが外されていたのか？手で触診をしたら

分かりました。クラッチも固着していました。エアコンを

ＯＦＦにしてもプーリーから分離しません。ベルトが装着

されているとエアコンは効かないのに負荷だけは発生する

状態です。内部もロックしているので当然エンストします。

走行が出来ないのでコンプレッサーとエアコンベルトは

交換が必要です。本来はコンデンサーも交換をした方が

良いのですが（できればエバポレーターも）お客様から

コンプレッサーだけの交換で様子をみたいと伺ったので

今回は再使用しました。ファンベルトの摩耗が進行して

いたので追加でこちらは交換をさせていただきました。

オルタネーター（発電機）の下に削れ粉が付着しています。

コンプレッサーはリビルト品で対応しました。

エアコンの配管内の湿度を真空引きをして抜いていきます。

そこへエアコンガスを補充します。修理後はエアコン作動で

エンジンが止まる事も無くなりました。もちろん、しっかり

冷えています。これで夏もバッチリですね。