暑くなるとオーバーヒートという故障が多くなります。まだ症状は出ていませんでしたが、年式や走行距離から考えるとプレッシャーキャップが限界かもしれません。念の為に点検してみると・・・。　スズキ　エブリィ（ＤＡ６４）　茨城　守谷　車検　点検　修理　整備　車販売　

こんにちは。長妻です。暑さと湿度が重なって危険ですね。

気をつけないと熱中症になりそう。皆さんもご注意下さい。

今回、車検と整備でお預かりしたお車はスズキのエブリィ。

オイル交換以外は整備をした事がありませんのでしっかりと

点検をさせていただきます。走行距離が１０万キロを過ぎて

いましたのでエブリィで故障する事が多い冷却水系の点検を

させていただきました。その内容をご紹介いたします。

冷却水がエンジン内部で沸騰してしまうと大変です。部品に

もダメージを与えてしまいます。冷却水は９０度付近が適正

温度なので１００度の沸点では安全マージンが足りません。

なので水路は圧力がかけられていて沸点が上がっています。

システムに異常が起きてラジエーター液（冷却水））が噴く

事がありますが、これは沸騰をしてしまったからなんです。

圧力はラジエーターに付いたラジエーターキャップで調整を

されますが、エブリィは座席の下にもうひとつあります。

冷却水の漏れはありませんしリザーブタンクの水量が減って

いる様子もありません。もちろん、オーバーヒートの症状も

出ていません。ですが走行距離から考えると故障をしている

可能性はあります。念の為にもうひとつのキャップの点検を

してみる事にしました。まずは内装を取り外していきます。

これがもうひとつのキャップのプレッシャーキャップです。

年式によってはキャップだけで部品が出ない事もあります。

今回のお車は部品供給がありました。

キャップを外してみるとあるはずの無いスプリングが見えました。

故障したキャップが分解してしまった様です。

部品がバラバラになって下に落ちています。

落ちた部品はサーモスタットケースを外さないと取れません。

ケースを外すと壊れたキャップの部品がサーモスタットの上に

乗っていました。水路の奥に落ちなくて良かったです。

単体点検はしていないですがサーモスタットも同時に

交換をさせていただきました。ケースを外した時点で

点検も交換も工賃は同じになります。部品代は追加で

かかりますが、今後を考えると交換をしておいた方が

走行距離から考えても安心です。

プレッシャーキャップは写真の様な状態です。これでは

冷却水の作用が十分に発揮できなくなります。

新品のキャップです。

新品のサーモスタットとプレッシャーキャップを取り付けて

冷却水の補充とエア抜きを行っていきます。ボンネット裏に

ある作業手順を厳守して下さい。エアかみするとエンジンが

故障する事もあります。

ラジエーターファンが正常に回ったらエア抜き完了です。

続いてラジエーターキャップを交換していきます。

水温が下がってからもう一回、冷却系の作動を確認します。

水漏れが無いかも再確認をして問題が無かったらエンジンの

カバーを元通りに取り付けます。リザーブタンクの水の量を

規定値に合わせたら冷却系の修理は完了となります。車検の

時期がもう少し後だったならオーバーヒートを起こしていた

可能性が高いです。そうなる前に修理が出来てよかったです。

その他にも整備をしましたので次回のブログでご紹介します。

ありがとうございました。