走行中に前方からウォンウォンと唸り音の様な異音がしていました。診断すると回転抵抗がある部品が発見されました。 ホンダ エアウェイブ(GJ1) 茨城 守谷 車検 点検 修理 整備 中古車 新車
こんにちは、長妻です。今日は涼しいですね。整備するには
もってこいの天気です。さっそく診断を始めて行きますよ。
今回修理をしたお車はホンダのエアウェイブです。走行中に
そこまで大きくは無いのですがウォンウォンと唸り音の様な
音がしていました。今までの経験と現在のお車の走行距離を
考えるとハブベアリングのガタ、もしくはその手前の状態の
回転抵抗増加の可能性が高いです。ドライブシャフトが装着
されたままだとベアリングの細かい点検ができませんから、
写真の様に足回りを半脱着していきます。
ここまで分解すれば手で回して点検できます。走行距離なりの
回転抵抗の増大はありますが、そこまで大きくはありません。
すぐに交換しなくても右側は大丈夫そうです。もちろん整備を
する方が間違いはないのですが料金の問題がありますからね。
次は左側のベアリングの点検をしていきます。ガタにはなって
いないですが右側より回転抵抗が大きいです。お客様と相談を
した結果、左のハブベアリング交換をする事に決定しました。
診断で外した部品の一部を元に戻して足回りを固定させます。
それからスライディングハンマーを使ってハブを抜き取ります。
ロアアアームジョイントとタイロッドエンドの接続部を外して
ナックルごとベアリングを取り外します。ハブにベアリングの
一部が残ってしまうのでそのままでは使えません。交換すれば
確実ですが部品代がかかってしまいます。ミニグラインダーと
ベアリングプーラーを使用して破片を取り外して再使用をする
事にしました。
適当なベアリングを工具代わりにして当てがいます。そこへ
油圧プレスを使ってまっすぐ圧力をかけて押し出していきます。
ナックルをひっくり返して新品のベアリングを圧入していきます。
べアリングの外周部分を押す工具が必要ですが、今回は外した方の
ベアリングを工具代わりに使用しました。
今回のベアリングは内側が外周より浮いている構造でした。
ですがスライディングハンマーでハブを抜いた際に写真では
緑で書いてある部分が抜けていました。
これで外周のみを押し込む事が出来ました。
ベアリングの抜け防止用クリップとバックプレートを取り付けます。
ハブにベアリングを圧入していきます。薄くラスペネを塗布しています。
圧入する際の注意点は写真の赤色の部分を必ず押すという事です。
そうしないと緑の部品が抜けてしまう可能性があるからです。
ベアリングの交換が完了しました。こちらを元の様にお車に
取り付けていきます。リフトから下ろしたらサイドスリップ
調整をして午後に納車となりました。ありがとうございました。
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